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報道関係者向けのニュースリリースです。 [1998年10月15日付] |
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高い山々と太平洋の間に原生の温帯雨林が広がる、カナダ西岸のブリティッシュ・コロンビア州から、先住民族ヌハーク族のヌヒムレイク首長が来日し、本日記者会見を行った。 その森には何千種類もの動植物や鳥が生息し、樹齢千年や高さ90mもある木々が生い茂り、サケの棲む豊かな川が谷底を流れ、グリズリーやブラックベア、スピリットベアなど世界でも珍しいクマが多く生息していることに因んで、グレート・ベア・レインフォレスト(グレート・ベアの森)と呼ばれている。 世界の原生林はすでに80%が消滅しており、現存する原生林の70%は、ロシア、ブラジル、そしてカナダに残っている。温帯の原生林は、そのうちの3%しか残っていないという、危機的状況に陥っている。貴重な温帯雨林であるグレート・ベアの森も例外ではなく、企業伐採により根こそぎ破壊されている。そして、その地に何千年も住み続けている先住民族の暮らしや伝統文化さえも脅かされている。 ヌヒムレイク首長は会見で、 「森の破壊は、私達の伝統文化を破壊することだ。日本に運ばれるカナダ材の多くは、私たち民族が数千年もの間、共に暮らし、守り続けてきた森の木だということを知って欲しい」と訴えた。 ヌヒムレイク首長と共に来日したグリーンピース・カナダ森林問題担当のタマラ・スタークは、 「生物多様性がもつ役割を解明していくことで、地球と水や大気の関係を知ることができる。しかし、残念ながらそれが解明されないうちに、カナダの温帯林伐採は急速に進んでいる。 また、温帯雨林の炭素吸収率は、熱帯雨林と比べ4〜5倍ともいわれ、地球温暖化防止にも貢献している。さらに医薬品の研究分野では、森林の生態系の研究から新薬が開発されるなど、原生の温帯雨林は地球上で重要な役割を果たしている」と述べた。 日本に輸入されるカナダ材は、ダグラスファー(米マツ)、スプルース(米トウヒ)、ヘムロック(米ツガ)、ウェスタン・レッド・シーダー(米スギ)の4種類が主なものである。用途としては、住宅建材がその多くを占めており、その他最近ブームのガーデニングで使われているウッドデッキ(庭やテラスに敷くもの)やラティス(格子の柵)などには、赤みを帯びたウェスタン・レッド・シーダーが使用されている。 グリーンピース・ジャパンは、今後さらに多くの人々にグレート・ベアの森の現状を知らせていく。そして、原生林からの木材や紙、パルプを扱う日本の企業に、原生林ではなく、環境に配慮しながら管理された森林で伐採された製品へ転換するよう、訴えていく。
[以上、1998年10月15日付プレスリリース]
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