| 報道関係者向けのニュースリリースです。 [1998年02月26日付] |
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グリーンピース・ジャパンは2月26日「脱・塩化ビニルおもちゃキャンペーン」を開始する。これは、こどもが塩化ビニルのおもちゃを噛んだり、普通に接して遊ぶことを通して有害物質に大量にさらされる危険性を指摘し、大人と比べて化学物質の影響を受けやすい子どもへの危険を親が回避できるよう、市民の情報蓄積などの行動を呼びかけるものである。 塩化ビニルはその製造、廃棄の際にダイオキシンを始めとする汚染物質を発生するのみならず、塩化ビニル製品として使用している間から廃棄後(遺棄、埋め立てなど)を通して、有害な添加剤を環境中に放出している。塩化ビニルに柔軟性を持たせるために添加されている可塑剤には、フタル酸エステル類が多量に使用されている。 この塩化ビニルが子どもの玩具にも多用されていることから、グリーンピースではフタル酸エステル類可塑剤の環境への浸出性と有害性に関して、分析と検討を行った(報告書「塩化ビニル製の子ども用玩具に含まれるフタル酸エステル類添加剤の組成および量の測定」)。 分析は日本で売られている玩具4点を含め、世界17カ国から集めた72点の玩具について行った。 分析・検討により、塩化ビニルには有害化学物質(フタル酸エステル類)が多量に含まれていることが判明し、塩化ビニルの玩具で遊ぶことによって子どもがこれらの物質に大量に曝露する恐れがあると結論された。 また、デンマークやオランダ政府の行った塩化ビニル玩具のフタル酸エステル類浸出試験でも、塩化ビニルの玩具からフタル酸エステル類が浸出する恐れがあり、場合によっては欧州委員会の食品科学委員会の設定する摂取上限値を超過してしまう恐れさえあるとの推定もなされている。 上記二国では政府がすでに塩化ビニルの玩具による子どもへの危険を低減するための措置を取り始めている。 塩化ビニル玩具からのフタル酸エステル類の浸出は、不必要かつ、避けられる汚染である。代替材料はすでに存在しており、入手可能である。 政府や業界の対応は遅いが、子どもの玩具は安全であるべきであり、十分な情報さえあれば親たちは塩化ビニルの玩具を買わないなどの行動をとることができる。そのために、玩具メーカーや小売業界も塩化ビニルでない材料や製品を選択するべきである。 また、子どもの玩具の安全性に対して監督するべき行政は、問題に対する早急の調査と対策を執り行う必要がある。以上から、グリーンピース・ジャパンは本日、(社)日本玩具協会へ要望書を提出した。また厚生省へも申し入れを行う。 塩化ビニルのライフサイクル全体に環境汚染がつきまとう。 まず生産段階でダイオキシンを始め極めて有害な化学物質を含んだ廃棄物が発生する。製品として使用されている間もホルモン撹乱等の影響が指摘されている有害物質を放出する。そして、廃棄後の焼却や火災などで燃焼すれば重大なダイオキシン発生源となる。 「脱・塩ビおもちゃキャンペーン」は、すなわち、グリーンピース・ジャパンが1996年から行ってきたダイオキシンの発生源を絶つことを求めた「ゼロ・ダイオキシン」キャンペーンの一環でもある。 「脱・塩化ビニルおもちゃキャンペーン」概要
このキャンペーンには、どなたでも参加できます。あなたも、ぜひご協力ください。 日本玩具協会への要望書 (社)日本玩具協会会長、山科誠様 拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 私共グリーンピースでは昨年、塩化ビニル製の玩具に含まれる可塑剤の分析をし、含まれる可塑剤の毒性や浸出に関する情報などについて検討を行いました。その結果から、塩化ビニルの玩具で遊ぶことを通して、子どもがフタル酸エステル類等多量の有害化学物質にさらされている恐れがあると結論するに至りました。 フタル酸エステル類には腎臓、肝臓、胃などへの負荷や障害を与えることのみならず、最近の研究では、生殖系の器官などに影響を及ぼすことが動物による実験で確認されています。しかし、おもちゃの材質および添加剤については消費者に対して十分な情報が提供されていないのが実状です。 化学物質の影響をもっとも受けやすい時期である幼い子ども達が、おもちゃを通してそうした有害物質にさらされることは、許容できないことであると同時に、塩化ビニルの使用を止めていくことによって避けるられるものでもあります。 つきましては、グリーンピースは以下の点を要望いたします。
敬具
1998年2月26日 グリーンピース・ジャパン 事務局長、志田早苗 厚生大臣への申入書 厚生大臣、小泉純一郎殿 拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 私共グリーンピースでは昨年、塩化ビニル製の玩具に含まれる可塑剤の分析をし、含まれる可塑剤の毒性や浸出に関する情報などについて検討を行いました。その結果から、塩化ビニルの玩具で遊ぶことを通して、子どもがフタル酸エステル類等多量の有害化学物質にさらされている恐れがあると結論するに至りました。 フタル酸エステル類には腎臓、肝臓、胃などへの負荷や障害を与えることのみならず、最近の研究では、生殖系の器官などに影響を及ぼすことが動物による実験で確認されています。おもちゃの材質および添加剤についても消費者に対して十分な情報が提供されていないのが実状です。 化学物質の影響をもっとも受けやすい時期である幼い子ども達が、おもちゃを通してそうした有害物質にさらされることは、許容できないことであると同時に、塩化ビニルの使用を止めていくことによって避けるられるものでもあります。 つきましては、グリーンピースは以下を申し入れいたします。
敬具
1998年2月26日 グリーンピース・ジャパン 事務局長、志田早苗 [以上、1998年02月26日付プレスリリース] |
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