22 January
2006
大陸へ向かう

私たちは南極大陸へ近づいている。
その証拠に、幻想的な海の上の氷の世界が広がっている。
しゃらしゃら、と氷のかけらがふれあう音と、ペンギンの声だけがある。
そしてクジラが住んでいて、これまたもの凄い景色。
この世界で生きている彼らの、楽園だ!
あぁ〜なんて、ウェブログにかけばいいんだろう・・・。
と悩んでいたら、あちこちで、みんなが同じような事をつぶやいている。
本当に「想像を絶する」のです。
この言葉は「南極」のためにあるのでは?
しつこいですが・・・
想像を超えています。
これが自然の創造。
恋をしました!!
南極大陸

この日は、もしかしたら私の21年間で最高の日になるのかもしれない。
今回の航海で、私にとって新しいことは、たくさんあったが、こんなに”新しい日”は初めて。
見たことがない世界で息をする。歩く。
まるで”新しい”自分に生まれ変わったかのように、感じさせる。
南極大陸のはじっこに上陸!
ケープタウンを出港した11月16日以来、陸に立つことはなく50メートル足らずの
エスペランサ号で生活してきて久しぶりに船から降りたときの開放感といったらないんです。
降りたった「陸」は白い氷の世界、やわらかい雪。
ただ叫びながら走る! 走る!!
「うぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
体力がつきるまで走り、たおれこむと白い世界の終わり”青空”だ。
あおむけになったまま、やわらかい地球にふれる幸せを味わう。
白い氷山ではない、茶色い山が見える!!
なんてキレイなんだろう。
地球の極みの地、南極大陸だ。
この光景を表現することはできない。
「夢のよう」という言葉さえ、ちっぽけだ。
夢よりも凄い、私たちの想像力をこえる、きっと地球は最高のアーティスト。
いまでも、あの眩しすぎる景色を信じられない。
あれが現実だなんて!!
追伸:(1/24)
正確にいうと、南極大陸には「上陸」していませんでした!
私たちが上陸したのは ice shelf (continental iceshelf) という
南極大陸につながっている棚氷(厚い氷のフィールドで、下は海)の
端で、厳密には陸ではないのです。
数キロ先に見えた山がある場所が、本当の「南極大陸」です。
18 January
2006
慣れ

最近気づいたのが、色々なことに慣れ始めているということ。
慣れるという事は当然だけれど、慣れたくはなかったものがたくさんある。
・南極海にひびく捕鯨砲の音
日本で聞いたこともない銃声を、南極にきて初めて、それも日本人によって
聞かされるというのは悲しい。
・鯨が撃たれた後、しばらくの間のた打ち回る姿
クジラが暴れて内臓が出てきたり、止めをさすまで30分近くかかった事もある
・青い海に浮かんでいるピンク色の臓物
「旅する内臓」と私は呼んでいますが、内臓などを海洋放棄している事はただ疑問でしかなく、
『調査』が追いつかない量を捕獲しているのでは?と思ってしまう
・青い海に広がる赤い血
初めて捕鯨船に南極で会ったとき、この平和な南極海の景色の中に
黒くて大きな日新丸とその船団があった。
「日本からきた戦艦」といった感じで、すごく複雑な心境だった事を思い出す。
それだけで、ショックを受けていた私だったけど、
今となっては銃声にすらビクともしなくなって、静かな日曜日の午後に銃声が鳴り、
何も思わない自分に気がつき、はじめてショックを受けるのです。
ここクジラ保護区での『調査』捕鯨は賛否両論あり、双方様々な言い分があります。
私は、これがもし純粋な『調査』目的であるとしても、非致死的方法にきりかえない限り、
悲しいけれど日本がこの南極海を荒らしていないと否定はできないと思う。
この美しい南極海の風景を守る、ということだけで捕鯨をやめる十分な理由だと、
個人的には思う。
「環境問題」ではなく「人間問題」。
すべての環境問題は、環境が問題なのではなく、人間の問題なんだよね。
--
hana sakata
12 January
2006
南極海の天使

ここ南極海ではいつも海鳥が空に美しい線を描いてくれる。
風に乗って空を切るように飛ぶカッコイイ鳥がほとんどで、
(12/16の「風と生きるalbatross」も良かったら読んでください)
snow petrelに会うまでは、パタパタと羽ばたきながら飛ぶのは見ることがなかった。
小さくて、雪のように真っ白で、きれいな長い羽!
パタパタと羽をうごかす姿は、天使のよう!
私たちは南へ北へと、移動が多い。
でもみんなが好きなのは、もちろん南!
なぜかというと、ペンギンは南に、氷山も南に、クジラも南に
たくさんいて、氷が海を覆っているから船がゆれないし、天気も景色もすごく平和で、ここはまるで天国です!
snow petrel は、南極大陸周辺からあまり離れることはないことはないので、会うと南極大陸に近いということを意味する。
見た目だけでなく、その存在すら、私たちを幸せにしてくれます!
しかし、これまた生息数は減少し続けているらしい。
snow petrel のいない南極海なんて、すごく寂しい。
ここで捕鯨が始まる前に南極海を旅した人は、クジラの少なさに
寂しい思いをするのだろうか。
05 January
2006
氷山にどうやってぶつかる?

もっとも氷山にぶつかるべきではないのですが、もしも、氷山が急にあらわれてよける時間がない場合の話・・・。
どうすると思いますか??
答えは・・
まっすぐに正面から船をぶつける!!
一番強い船の先で、氷山を割り、船を止める。
たまに、すごく小さな氷の塊にぶつける事がありますが、それでも「ゴイ〜〜〜ン!」という大きな音がする。
最悪のケースは、映画「タイタニック」のように、横をぶつけること。
航海士によると、タイタニック事件の後、救命道具(ボートなど)
の徹底が進み、船乗りたちにとって良いこともたくさんあったそう。
エスペランサには、必要な数の2倍の脱出用ボートがあるという事なので、ひとまずは安心ですね・・・・・?