2006年1月8日付
1月8日早朝、南極海クジラ保護区で、グリーンピースのキャンペーン船、アークティック・サンライズ号が、日本の捕鯨母船、日新丸に追突され、被害を受けました。
アークティック・サンライズ号は、グリーンピースのエスペランサ号とともに、昨年11月中旬より、世界中の海をめぐり、地球温暖化、過剰漁業、汚染などの海洋環境破壊の現状を世界に訴える「100万人の大航海〜豊かな海を引き継ぐために」を開始し、12月21日より南極海に入り、クジラ保護区内でミンククジラと絶滅危惧種のナガスクジラを捕獲中の日本の捕鯨母船日新丸(8030トン)に対して抗議の活動を行っています。
1月7日夜半より日新丸は、捕獲したクジラを加工し、同船から日本の市場に販売されるために箱詰めされた鯨肉を給油船、オリエンタル・ブルーバード号に荷下ろししていました。
グリーンピースのアークティック・サンライズ号はオリエンタル・ブルーバード号の反対側、日新丸から1キロ以上離れたところに位置し、ゴムボートをだすなどしてこの行動に抗議、かつその現場を写真に収めていましたが日新丸が突然、オリエンタル・ブルーバード号から離れ、360度旋回してアークティック・サンライズ号の前方に左側から割り込んできました。
海上での衝突を予防する国際的なルール(海上の交通ルール)では他船を右に見る船(日新丸)がもう一方の船(アークティックサンライズ号)に航路を譲る義務があります。またアークティック・サンライズ号の船長は日新丸に対して緊急無線で徐行または航路の変更を警告し、突進する捕鯨船の方向から同船をそらせて衝突を回避しようと試みていました。
ビデオを見ていただければ、グリーンピースの船が煙を出してギアをリバースにして急速に速度を落として衝突を避けようとしているにもかかわらず、日新丸は水しぶきを上げて航行を続け「当て逃げ」をしていることがわかります。また、ビデオでは日新丸がいかに大きな船であり、グリーンピースの船が意図的に衝突しなければいけない理由が考えられないこともわかります。
この追突では、幸いにもアークティック・サンライズ号の船首がへこむ程度の被害で済み双方の船員にもけが人等はでませんでした。
グリーンピースは、捕鯨船団とその管轄組織である東京の(財)日本鯨類研究所に対し、これまで再三にわたって南極海での調査捕鯨に対する抗議の目的を説明し、平和的に活動を行うことを伝えてきています。
今年、日本の水産庁は、「調査」と称してのクジラ保護区における捕鯨を中止するようにとの国際的な非難と国際捕鯨委員会からの度重なる呼びかけを無視し、ミンククジラの捕獲数を最大935頭とし、絶滅危惧種のナガスクジラ10頭を捕獲すると発表しています。続く2年間には40頭のナガスクジラ、50頭のザトウクジラも加わる予定です。ナガスクジラは、シロナガスクジラについで、地球上で2番目に大きなクジラです。