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海岸の向こうの海で何が起きているか知っていますか?

海で何が起きているか知っていますか?

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この100年の間に、海洋破壊は想像以上に進んでしまいました。 地球温暖化、海洋汚染、そして急速な技術進歩による過剰な漁業により、海はそこに棲む海洋生物を維持することができなくなりつつあります。 海に頼って生きる私たちは取り返しの付かない状況になる前に、解決にむけて動き出さなければなりません。

海には信じられないほどさまざまな種の生き物が棲んでいます。そのサイズもまた、顕微鏡でなければ見えないような小さなプランクトンから大きなクジラにまで及びます。
気候の変化だけでなく、人間が引き起こしている破壊的な影響によって多くの海に棲む生き物が、絶滅してきました。いまもなお、絶滅の危機にさらされている生き物がたくさんいます。

グリーンピースは、海洋に及ぶ危機を明らかにし、原因をつきとめ、「海洋保護区」と呼ばれる海の国立公園のネットワークなどによる解決を推し進めます。

現在、海が直面している問題には次のようなものがあります:

気候変動


海とそこに棲む生物もまた、気候の変化と地球温暖化の影響を受けています。科学者は地球温暖化により海水温度が上昇し、それに伴い海面が上昇し海流を変化させていると指摘しています。 海水温上昇は、すべての海洋生物に影響を与えます。彼らの中には海水温上昇など環境が変わると、生き延びることができなくなるものもいます。

海水温上昇の影響はすでに目に見えるものとなってきました。例えば、最近広範囲で確認されているサンゴの白化現象(白くなり死んでしまう現象)は海水温の上昇が原因であると考えられています。

汚染


汚染の中でも最も目立つのはタンカー事故によって起こされる重油汚染でしょう。海面を覆う油膜、一変した海岸の光景…。しかし、海洋汚染全体を考えると、タンカー事故の影響はごく小さなものでしかありません。毎日垂れ流される生活廃水や工業、産業排水、事故や爆発による様々な化学物質の流出、核燃料などの海洋投棄、多量の肥料や農薬を含む農業廃水、放射性物質など、さまざまな汚染物質が私たちの生活から排出され、海に流れ込んでいるのです。

大規模漁業


最新式の設備を備えた巨大漁船は、魚の大群を早く正確に捉えることができます。 工場のような巨大漁船団による大規模漁業は、海の生産力の限界を超えてしまいました。大きな魚が捕り尽くされると、その次に大きな魚種がターゲットとなり、それが獲り尽くされるとまた次に大きな魚種…というように、次々と獲り尽くされていきます。残っている魚種は、どんどん小さなものになっていきます。カナダの水産専門家、ダニエル・ポーリー博士は「もしこの状態が続けば、私たちの子どもたちの世代はクラゲしか食べるものがなくなるだろう」と警告しています。

どんどん減少していく魚を、さらに多くの人々が取り合い、奪い合い、現在の海洋の危機を悪化させているのです。

混獲


今の漁法には膨大な無駄が伴います。

世界中で漁網に絡まって、年間30万頭ものクジラ、イルカが死んでいます。 漁網は多くの海の生き物にとって生存をおびやかす脅威なのです。

海の生物の生息環境を壊す漁獲方法として近年、深海底引き網漁が注目されています。これは、太古から生き続けてきた深海のサンゴの群落や、その他の繊細で未知の深海の海洋生態系全体を壊してしまいます。

貧しい人々を犠牲にする漁業


北大西洋などの先進国沿岸の古くからの漁場では、獲りすぎにより魚が取れなくなると、次にアフリカや太平洋に漁場を求めました。

規制を無視し、不法に魚を獲る[海賊漁業・違法漁業]は、アフリカや太平洋の島々に住む最も貧しい地域の人々が本当に必要としている食料や収入を奪ってしまっています。これらの地域で行われる合法的な漁業の膨大な利益も、この地域の国々には、ほんの一部しか分配されません。

魚の養殖


水産養殖(魚と貝の養殖)はよく未来のシーフード産業の形であると言われます。しかし養殖は、資源が枯渇しつつある漁業の解決策にはなりません。例えばサケの養殖では、1キロの養殖サケをつくりだすのに、4〜5キロの餌となる小魚が捕らえられているのです。

エビ養殖は、おそらく世界で一番破壊的な漁業でしょう。マングローブ林が切り払われ、周辺の漁業は破壊され、さらには、そこに住む人々の土地が奪われ、殺人さえも起こっているのです。

海を守ろう!


これらの海が直面している問題から、わたしたちの海を守るためには今すぐ動き出さなければいけません。これからも豊かな海であり続け、豊富な海洋水産物が食べられるよう、人間の海との接し方を変えていくことが必要なのです。

そのためには、世界の海の40パーセントを海洋保護区とする必要があるとグリーンピースは考えます。海洋保護区とは、陸地で言う「国立公園」のようなものであり、広域または一部区域における人的活動(漁業やスキューバーダイビングなど)を規制し、海洋生物の保護をする区域のことです。これは獲り過ぎによって減少した魚などの数を回復するという目的もあり、私たちだけでなく、漁業者の人たちもその恩恵を受けることができます。