「目の前で大型巻き網漁船団が一網打尽に獲り尽くしていく現状では、あと数年もつかどうか」……マグロ一本釣り漁師が訴える日本海クロマグロの窮地。「日本は漁獲規制をしていないに等しい」……元水産官僚が明かす驚くべき事実。そして、海外からの研究者が口をそろえて強調するNGOの役割――。 10月17日に開催した国際海洋環境シンポジウムは、「大成功」という言葉にはおさまりきらない意義深い場となりました。持続可能な漁業の可能性と、それを妨げている問題の数々を、これほど凝縮して考える機会は日本ではじめてだったかもしれません。幅広いメディア関係者も含めて200人を超える来場者と、多彩な講師と、グリーンピースのスタッフやボランティアが、心をひとつにして海の未来を見つめた一日でした。参加できなかった皆さまも、ぜひイベント報告や発表資料をごらんください。 屋久島で漁師をする息子から聞いていたとおり、このままでは日本の海から魚が消えてしまうばかりか、日本が主役を務める世界の水産資源管理もうまくいかないでしょう。私は閉会のあいさつで、「日本人は豊かな自然に甘えすぎて、真剣に自分たちの行動を律することが苦手なのでは」と感想を述べました。しかし地球の自然環境は、もう甘えていられる状況ではありません。海との持続可能なつきあい方を探る大きな課題に、グリーンピース・ジャパンの果たせる役割も大きいと確信しました。今後のキャンペーン展開にご期待ください!