世界の主な漁業資源の80%* 国連食糧農業機関(FAO)より はすでに、持続可能な生産量の限界ギリギリまで、あるいは限界を超えて獲られています 。もっと獲っても大丈夫とされるのは、もう全体の20%しか残されていないということです。
漁業が産業化した最近の60年で、大型魚種の90%が世界の海から姿を消した
マグロ・カジキ・タラなど大型の魚については、漁業の産業化にともない、この60年(たった一世代分の年月!)で約90%*
カナダ・ダルハウジー大学の
ランサム・メイヤーズ教授ら
の研究チームより
もが世界の海から姿を消したとされています 。私たちはこの残りわずか10%を利用し、また未来の子どもたちに残していかなくてはなりません。
日本海を回遊する太平洋クロマグロ(ホンマグロ)についても過剰漁業が深刻視されています。日本の総漁獲量の半分以上は、漁場にいる魚を一網打尽にする巻き網により、実質無規制の状態で獲られています。現在、こんなことが日本の周りの海で起きています。
未来の子どもたちに残したいお魚リスト
魚はどのように海から獲られているの?
魚が海で卵を産み、卵から孵った幼魚が成長するペースを上回らない規模で漁業を行えば、漁業は本来、持続可能な活動です。しかし産業的な漁業は、世界各地で海を空っぽにしています。獲られた魚はどこに消えたのでしょうか?
大型スーパーの鮮魚コーナーをのぞけば、世界中から集められた魚介類が年中同価格で商品棚を埋め尽くし、回転ずし屋でも旬を無視した豊富なセレクションが低価格でコンベヤーの上を回ります。海を泳ぐ魚は、水産物流通の主力である量販店や飲食店チェーンを経由し、私たちのお腹に消えていっているのです。海の生物多様性を破壊する大規模で産業的な漁業を後押ししている一因は、これまで魚介類をほしいままに享受してきた私たち消費者の需要を満たそうと、効率性を重視する画一的な流通・販売形態にあります。
「未来の子どもたちに残したいお魚リスト」には、グリーンピースが独自に設ける基準にもとづき、持続可能なレベルを超えて漁獲されている種のうち、日本で消費されているものが挙げられています。リスト内のすべての種は以下の条件の一つ以上に当てはまっています。
もちろん、リストに記載されている種でも、持続可能な漁業により獲られるものも存在します。たとえば、巻き網で獲られた太平洋クロマグロの幼魚と、一本釣りで獲られた成魚を同列に評価すべきではありません。詳しくは「未来の子どもたちに残したいお魚リストの選考基準」を参照してください。
リスト以外の種はすべて持続可能な漁法で獲られているの? 食べても大丈夫?残念ながら答えは「NO」。世界の主な漁業資源の80%はすでに、持続可能な生産量の限界ギリギリまで、あるいは限界を超えて獲られており 、リストにあるものはそのほんの一部にすぎません。グリーンピースは世界各国で同様のリストを発表していますが、各国の消費状況に合わせて種が異なります。詳しくはグリーンピース・インターナショナルや各国のグリーンピースのウェブサイトをご覧ください。
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