23 January
2008

・南極海でのグリーンピースの非暴力直接抗議行動について

報道で伝えられていることと、実際の活動とのギャップ

<1月22日のグリーンピースの南極海での活動について>

昨夜(20日)から海の荒れがおさまり、朝起きた時には船団はスピードを落として航行していました。

午前9時、日新丸とオリエンタルブルーバード号が給油と鯨肉の移送の準備をしていると判断した私たちは、ゴムボートをエスペランサ号から下ろしました。私たちの考えた非暴力直接抗議行動は、この非力なゴムボートを日新丸とオリエンタルブルーバード号の間に位置させ、違法性の高いこの給油作業を見直してもらう、というものでした。
その時、日新丸とオリエンタルブルーバード号の間の距離は1マイル(約1.8キロ)はゆうに離れていて、私たちのゴムボートはその2隻の間にちょうど入れる位置にむかいました。


午前9時16分、ゴムボートがオリエンタルブルーバード号の横についたことを確認した私は日新丸とオリエンタルブルーバード号両船に無線連絡を入れました。前回と同じく返答はありませんでしたが、私は「私たちのゴムボートが両船の間に位置しそこにしばらくいることになること、この地での給油は日本も批准している南極条約の精神にそむくことになること、またオリエンタルブルーバード号は捕鯨船団としては認められていないこと」などを伝え、船団に給油を止めていただきたいことをお願いしました。


午前9時37分 今度は日新丸のほうから無線連絡があり、「危険なのでボートを動かしなさい。事故があった場合は全てそちらに責任がある」という内容でした。こちらの船長フランクと私はそれぞれ英語と日本語で「エスペランサ号は安全な距離に離れていること、ゴムボートは現在の位置にしばらくいること」を伝え、再度この南緯60度以南では給油は行わず、北上して給油をするように促しました
それに対して返答はなく、日新丸とオリエンタルブルーバード号はその距離をどんどん狭めゴムボートを挟み込んでいくかたちになっていきました。



午前9時50分 ゴムボートからの無線連絡で日新丸とオリエンタルブルーバード号がお互いに船を横付けするためのロープを投げはじめたことを確認しました。


午前9時54分 ふたたびゴムボートからの連絡で、なんらかのケーブルにひっかかって身動きが取れないがそれを外すようにしている、と聞きました。
こちらエスペランサ号からは様子を見守るしかありません。しばらくしてゴムボートは自由になり、ぎりぎりまで2船の間にいるという連絡を受けました。


午前10時02分 ゴムボートは2船の間からでてきて、日新丸とオリエンタルブルーバード号は給油と鯨肉の移送を始めました。

この非暴力直接抗議行動の間、ボート上にいる2人には両側の船から大量のホースからの海水がかけられていました。
ひっかかったケーブルを外そうとしているときにも放水を浴びたと後で聞いて非常に驚きました。


午後2時30分 今度は私もゴムボートに乗り込み、日新丸とオリエンタルブルーバード号の側までいきました。今回の目的は、この現場を撮影し世界中に発信することです。
前から繰り返しているようにグリーンピースは非暴力をモットーとしていて、船団に危害を加えることは決してないことは船団の方もわかってくれているのかと私はおもっていました。ところが写真を撮っているだけの私たちのゴムボートに向かって、かなりの速さで突っ込んで追い回してくる2隻の捕鯨船にはかなり危険を感じました。


















午後3時40分 オーストラリアの監視船が現場に現れたとたん、捕鯨船はゴムボートを追い掛け回すのをやめ、日新丸から常に出ていた大量の放水とスピーカーからの警告メッセージも消えてしまいました。
その後私たちはエスペランサ号に戻りましたが、オーストラリアの監視船からの大型ゴムボート2艇がかわって船団の監視、証拠収集を行っていました。
エスペランサ号に戻ってきて驚いたのが水産庁からの誤った状況の説明と、それを鵜呑みにした報道の多さです。
ここに書いたように、またビデオが示す通り、私たちは給油中に入り込んだのではなく、すでにオリエンタルブルーバードの横側にいたのを日新丸が寄ってきて両船ではさみこんできたのが現実です。また行動を起こす前に事前に無線で連絡もいれています。
「危険な行為」と水産庁はいいますが、私たちの行う非暴力直接抗議行動は安全面を常に重要視しています。大型船の間にいるのも見た目は危険かもしれませんが、実際はその状況から抜け出せる方法は常に確保してありますし、また船団のほうが最後まで押しつぶしてはこないだろうと信じてもいます。



それでは船団の行った給油はどれだけの危険性があるでしょうか?
この貴重な南極の環境保全のために決められている南極条約管理海域内でもし重油の流出事故が起これば、とりかえしのつかない環境破壊になり、南極の生態系に大きな影響を与えます。








また私たちは船団の乗組員を誰一人として危険な目にはあわせていません。
一方無防備なボート上の活動家の顔めがけて放水してきたり、
クジラを追いかけるためにつくられた足の速い捕鯨船がゴムボートめがけて急発進してくるのは非常に危険ではないでしょうか?




Posted by Sakyo at 10:44
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