07 January
2011
Webサイト、近日リニューアル公開!
グリーンピースのWebサイトが近日リニューアルする予定です。それに伴いこのブログのURLが下記に変更になりますので、ブックマークの変更をお願いいたします。 ビジュアルをたくさん使って様々な環境問題を伝えていきますので、ぜひご期待ください。
http://www.greenpeace.or.jp/news/blog/staff
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11:42
11 December
2010
WCPFC @ Hawaii 最終日

かなかな前進しないままもう最終日(5日目)。
4日目はさすがに急ピッチで進むだろう……と望んでいましたが、やはり議論の時間を作らずに20以上の政府による合意を目指すには限界があり、焦る気持ちが新たな議題の度にことごとく躓き、会場を去る頃にはみんな疲れきって(あきらめて)いたようでした。会議が始まったのは朝8時半、終ったのは夜8時過ぎ。その最中や前後も複数の作業部会や非公式な話し合いが続きます。
各国政府代表団はその後ろに陣取る産業界との調整を繰り返し準備をしてこの会議に臨んでいますが、その利害関係をうまくさばけない議長。とくに保護管理に関する議題はなかなかまとまりません。
さて、私が前のブログで「予防原則を重要視する日本政府の発言をグリーンピースは歓迎します。」と書いた次の日、議長の子守唄を吹き飛ばす驚きの発言が日本政府代表から聞こえてきました。日本政府代表団は、「予防原則とエコシステムアプローチが大切」とはっきりと口にし、まき網船数を今以上増やさないという案を提案。続いて漁場を自国のEEZ内に持つ島嶼国に対し「過剰な漁業を続けると近海漁業がすたれてどうにもならなくなる。日本が経験しているその苦しみを繰り返してほしくない。きちんとキャパシティー管理をしてほしい」という内容の言葉で結びました。
漁場のあるこの海域を管理する島嶼国は、遠洋漁業国からの漁船を海域内に受け入れ漁業を許可し入漁料などの収入を得ていますが、日本政府代表は島嶼国に対し自国の船籍を増やすのであれば遠洋漁業国からの船を減らすなどして、漁船が多すぎる現状を急いで改善する必要があると指摘。会場で多くの頭が頷きました。これと平行して遠洋漁業国は、自国の違法漁船の取り締まり強化や漁獲量の削減などといった措置をとることが急がれます。さらにFAD(人口集魚装置・人口浮漁礁)の使用禁止や禁漁区の設置といった措置を採択することで、海の生物多様性と水産業界の持続可能性を確保するための大きな相乗効果が期待できます。
積極的に前進を図る日本政府代表とは対照的に、韓国は重要議題のほとんどにことごとく反対。私も何度も韓国のスポークスパーソンに駆け寄りましたが、返ってくる言葉は「(まき網産業・マグロ産業を拡大させたい)上司の決定なので私には変えられません」ばかり。しまいには「もう疲れた、家族が恋しい」と嘆かれました……。韓国のスポークスパーソンは毎年新しく変わるし、決定権がまったくないので、のれんに腕押し状態でとてももどかしく感じます。でも今年は特にひどい……。
こうしているうちにも、私たちの子どもたちに残される魚がどんどん減っていきます。もちろん今回の会合もまだ終ったわけではありませんが、こういった会合だけに海の恵みと生物多様性の未来を託していては、時間がいくらあっても足らないでしょう。この会合は漁業管理について話し合われていますが、国際漁業管理機関が機能せず深刻な過剰漁業が続く背景には、大きなマグロ類の国際マーケットがあることを忘れてはなりません。そしてこのマーケットに最も大きな影響力を持つのが、消費者である私たち一人ひとりであることも。美味しい魚介類をいつまでも味わい続けられるように、漁師がいつまでも海で仕事ができるように、過剰に漁獲された魚介類の消費を控えることからはじめましょう。
また流通関係者は、消費者に提供する商品に責任を持つ必要があります。持続可能性を確保する魚介類の商品調達方針の作成が急がれます。
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2010年、3月のワシントン条約の締約国会議では大西洋クロマグロの資源状態が極めて悪いことが話題となりました。ミナミマグロはさらに資源枯渇に近い状態です。そして同年12月、この会議では、中西部太平洋のメバチマグロが過剰に漁獲されていることが何度も確認されています。このまま漁業も魚食も過剰に行われ続ければ、キハダマグロも太平洋クロマグロも、カツオだってすぐに資源枯渇してしまいます。
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10:57
10 December
2010
WCPFC @ Hawaii No,2
会議の進行は議長によって大きく左右されますが、今年の議長は特に進行がフラフラです。残された時間はわずかしかありませんが、ほとんど何も決まっておらず大きな課題が山積みのままで、このままではすべての議題をこなすことは到底無理なペース。加盟国政府代表からも議長へ向けた「時間がない」「もっとしっかりしろ」の声が飛び交います。
日本政府代表も議長に痺れを切らしています。今回はそんな日本政府のこの会議での言動についていくつかご紹介します。
まずはカツオについて。カツオは赤道付近から日本周辺海域に北上しますが、その日本周辺海域で獲れる量が激減しています。赤道付近で漁業をする国が「もっと獲り続けてもまだ大丈夫でしょ」という態度を示す中、日本はこの問題を深刻視し「Time to act(いま何とかしなくては!)」と訴えました。大西洋では1900年代に大西洋クロマグロが北海から姿を消しましたが、その原因はマグロが北上する前に過剰に漁獲されたことです。日本周辺海域のカツオが北海の大西洋クロマグロのようになってしまわないよう、予防原則を重要視する日本政府の発言をグリーンピースは歓迎します。
サメの保護や混獲の問題にも日本政府がビシバシ切り込みました。保護対象にシュモクザメを含めるなど提案すると、主要サメ漁業国やフカひれ消費国は黙ってしまいました。またIUU(違法・無報告・無規制の略称で、国際的な資源管理の枠組みを逃れて漁船が操業すること)についての議題でも、違法漁業がなされた海域を管轄する国と違法漁船が登録されている国が会議場内で報告される際、日本政府はその違法漁船を所有し運営している国名をあげるよう要請。浮かび上がってくるのは、台湾、台湾、台湾…。
そして太平洋クロマグロ。台湾周辺海域〜南西日本海を中心に、まき網が幼魚を物凄い勢いで獲り続けています。日本政府は自国の漁獲量30%減という大きな痛みを伴う、自らが主導してきた太平洋クロマグロの国際漁業規制案を発表しました。この規制案は年次会合に先立ち今年9月に福岡で開かれたWCPFC北小委員会で国際合意に至ったもので、韓国だけが唯一受け入れを保留しています。本会合中に韓国が留保を解除しなければ、2010年度に引き続き2011年度も韓国のEEZ(排他的経済水域)には太平洋クロマグロの漁業規制が適用されないことになります。高度回遊魚の保護には国境を越えた漁業管理が不可欠。グリーンピースは日本政府代表団のリーダーシップの発揮を評価します。
ちなみに、日本政府は韓国の国際協調性の無さを名指しで非難。韓国は「Our fishermen are different to everyone else(韓国の漁師は他の国の漁師とは状況が違うから…)」と、周囲に到底受け入れられない言い訳をするのがやっとでした。しまいには韓国はマグロ捕獲を調査の一環だと言い出す始末。え、「調査」???
もちろん、WCPFC加盟国の中で最も多く太平洋クロマグロを漁獲している日本の漁獲量は2位の韓国の何倍もあるということ、韓国の漁獲量の約90%は日本で消費されていることを忘れてはなりません。CBD議長国、マグロ類の主要漁業国および主要消費国の代表として、太平洋の生物多様性、そして水産業と魚食の持続可能性を守るよう、日本政府代表の活躍を期待しています。
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12:09
08 December
2010
WCPFC @ Hawaii
ALOHA。
海洋生態系問題担当の花岡です。WCPFC(中西部太平洋まぐろ類委員会)第7回年次会合への参加のため、ハワイ・ホノルルに来ています。
世界で消費されるマグロ類の半分以上は太平洋で漁獲されています。この会議は、ワシントン条約による禁輸条件に近づくほど過剰に漁獲されている中西部太平洋のメバチマグロ、これまで豊富とされていながら今年はじめて資源量の減少が報告されたカツオ、今年から国際的注目が集まりだした太平洋クロマグロなどの漁業を管理する国際機関の年次会合です。
WCPFCが舵取りを誤れば、マグロのすしや刺身はもちろん、日本食に欠かせないかつお節も将来入手不可能になってしまいます。あまり知られていませんが、世界で漁獲されるマグロ類の25%を消費する日本(人口は世界のわずか2%弱)に住む私たち消費者一人ひとりにとって、とても繋がりの深い大切な会議なのです。
今回グリーンピース代表団は、会議の開催国であり主要漁業国であるアメリカ、主要漁業国であり主要消費国でもある日本、主要漁業国であり自国の違法漁業を取り締まれない台湾、漁場に囲まれている島嶼国、ニュージーランド、そしてグリーンピース本部のアムステルダムの事務所でそれぞれ活動する海洋生態系問題の担当者により構成されています。
今回のブログは、ここ数日間で行った私たちのアクティビティーを紹介します。
WCPFC開幕3日前、私たちがまず訪れたのはノースショアで開催されていたサーフィン大会O’Neil Triple Crown World Championshipです。女性チャンピオン(Tyler Wright・16歳・オーストラリア)、男性チャンピオン(Raoni Montiero・19歳・ブラジル)そしてこの大会に世界から集った沢山のサーファーから、過剰漁業をはじめとする環境破壊から太平洋を守りたいという強い想いが、私たちの元に届けられました。
その翌日には、多くの観光客が集まるワイキキビーチで、マグロを守る私たちの署名に参加。最初のわずか2時間で500人の署名が集まりました。日本人観光客はもちろん、マグロが食文化に深く根付くローカルの方も、私たちと活動を共にしました。
開幕前日はWCPFCの成功を願い、ワイキキのランドマークであるアロハタワーに巨大バナーを掲げ、太平洋のマグロとその回復のために残された時間があとわずかしかないことをアピールしました。ヘリコプターからの空撮写真が、グリーンピース・アメリカの同僚のコメントと共に、WCPFC開幕日の新聞朝刊の一面を飾りました。その新聞はWCPFC加盟国政府代表団が多く宿泊するホテルで全室に配付され、開幕前から話題となっていました。
開幕初日は、会議参加者に配布したグリーンピース特製うちわが大好評。@公海ポケットでの海洋保護区の設立、AFAD(人口集魚装置)の使用禁止、そしてB漁獲規模の削減という、グリーンピースが掲げるWCPFCへの3つの要求が記されてあります。みんな屋外ではパタパタ。そして会議場内ではじっくりと読んでいました。
私がこれまで経験した国際会議では、議論が白熱するのは2日目から。初日は会場では諸国代表がステートメントを発表したり、廊下やレセプションでは互いのポジションを探りあったり、協力する部分は進行の最終確認を行ったりします。この会議も同様で、いよいよ2日目から本格的な論議が始まりそうです。
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11:54