30 June
2010

・総括してみました。第62回国際捕鯨委員会(IWC)

捕鯨推進国と鯨類保護国が事実上決別した今回のIWC総会。
現地から帰国したグリーンピースの私こと花岡が総括してみました。
週刊「グリーンピース」プログラムUstreamをぜひごらんください。

http://www.ustream.tv/recorded/7984315


Posted by whanaoka at 16:54
25 June
2010

・今度は佐藤のスピーチ、IWC年次総会にて

昨日夕方、事実上の交渉決裂状態となっていながら舟山政務官が「立場の違いを埋める交渉を最後まで粘り強く続けたい」と発言した直後、南極海の捕鯨を中止し生物多様性を守ることを願うみなさんからの署名を、日本政府代表団に手渡しました。

翌日、本会議では各国政府代表団だけでなく、いよいよNGOにも意見表明をする機会が与えられました。8名のNGO代表がそれぞれの立場から、それぞれの言語でスピーチ。そのトリを飾ったのは、グリーンピース・ジャパンの佐藤潤一です。

丹念に作り上げた原稿を片手に、言葉におさまりきらない熱い思いを胸に、ゆっくりしっかりと聞かせました。国際捕鯨問題の最前線に身を投じ、真に問題解決を求め、大きな犠牲とリスクを背負いながら活動し続けている佐藤の言葉はずっしりと重い。スピーチが続くにつれ会場は静まり返り、議長も各国政府代表団も佐藤の姿を映すスクリーンに釘付けです(写真は議長役を務めるリバプール副議長が佐藤のスピーチに聞き入る姿)。

日本政府代表団の反応をうかがうと、舟山政務官が身を乗り出して聞いてくれているのが見えて、うれしく思いました(写真上「4」の下で身を乗り出しているグレーのスーツ姿の女性が舟山政務官)。佐藤の言葉は問題提起であると同時に政府へのエールです。きちんと伝わるといい、政治に反映してくれたらいい、そう切に願います。

スピーチが終わると会場は長いあいだ拍手に包まれていました。

佐藤のスピーチの原稿はこちら


Posted by waka at 19:47
24 June
2010

・次は事実上の決裂??

3日目スタート――。ようやくIWC総会が再開したのですが、あたりを漂う雰囲気は疲れと諦め一色です。昨日まで行れていた異例の非公開会議では、日本政府をはじめとする捕鯨推進国からの十分な歩み寄りが見られず、結局、交渉は事実上の決裂。本会議での合意を諦め、冷却期間を設けるとする方向が支配的です。

 

そもそも、鯨類保護派と捕鯨推進派の間で議論の最大の焦点となっていたのは、IWCがサンクチュアリ(クジラ保護区)として定めている南極海で、議長案に盛り込まれた暫定期間内にクジラの捕獲枠をゼロにするかどうかでした。3年の年月をかけてようやく形となった議長案をもとに、双方が歩み寄りを見せた今回のIWC年次総会は、長いあいだ何も決められない国際会議だったIWCにとって、現状を打開するこれまでにない大きな機会でした。

 

「妥協する」と繰り返していた日本政府代表団の動きを、私は開幕まで自分なりに期待を込めて見ていましたが、山田正彦農林水産大臣や舟山康江農林水産政務官が南極海の捕獲枠ゼロを選択肢として認めないと開幕初日から早々と公言したことに、とてもがっかりしました。結局は「妥協する」の言葉とは裏腹に、歩み寄りの余地がないことを示したために、非公開で行れた各国間の交渉は困難を極め、閉会を待たずして事実上の交渉決裂となったのです。

 

日本政府にとって、南極海での「妥協」はなぜそんなに難しいのでしょうか。これだけ強い未来へ向けた潮が目の前で流れているのに、なぜあえて逆行を続けるのでしょうか。他の国はもうはるか遠くまで進んでいるのに……。

  ああ、それにしても、まったくなんという国際会議だ。議長はドタキャン、副議長には「わいろ」。アフリカ、カリブ、太平洋島嶼国の加盟国には日本政府による票買い工作が発覚。総会は開幕早々休止。再開直後に事実上の決裂――。IWCはもうボロボロだなと改めて思います。


Posted by whanaoka at 01:42
23 June
2010

・いきなり非公開!

 月曜日の午後から非公開での会合が続いています。つまり開幕してすぐに、私たちNGO、メディア、科学者、業界関係者など、オブザーバー登録をした人たちは、水曜日の朝までオブザーブすることができなくなったわけです(写真は開幕の際の様子)。

 

リバプール副議長は、「この年次総会の準備のために、これまでたくさんの会議を開いてきた。それだけ捕鯨問題の解決を求めて各国が努力してきたということ」と語っています。確かにそうでしょうが、この時点でさらに会議を非公開で行うということは、妥協案をたたき台としてコンセンサスをめざすうえで、各国政府がいかに微妙な立場や相互関係にあるかを物語っています。

 

関係者は口を揃えて、「日本政府がどれほど妥協し歩み寄りを見せるか」が鍵だと指摘。日本政府が、20世紀の利権構造に組み込まれたごく一部の関係者の利益やナショナリズムによるしがらみをいつまでも振り払えずに立ち止まっている中、世界は生物多様性を地球規模で守ろうと21世紀を歩んでいます。こんなに大きな国際的潮流ができあがってきているとき、なぜ日本政府は南極海での捕鯨にこだわるのでしょうか。

 

午後の会場から出てくる各国代表団の表情は明るくありませんでした。「今年も決まらない……IWCは来年からどう機能していくんだ?……」。歩み寄りに費やした3年間の作業がすべて水の泡となってゆく――開幕初日から、そんな雰囲気が漂いはじめています。

 

夜はモロッコ王国の農水大臣によるレセプションが開催されました。意見が違う中でもオープンで砕けたディスカッションができるせっかくのこういう機会に、日本政府代表団の多くは顔を出しませんでした。同席の方が、「国際会議は数多くあるけれど、こんなに何も決まらないのはIWCだけ。世界的にじつに珍しい会議」とおっしゃっていました。


Posted by whanaoka at 01:28