広島と長崎に原子爆弾が投下され、「核の時代」の幕が開かれました。大国が次々と大型核兵器を開発し、一触即発の緊張状態の中、世界中で核兵器の廃絶を求める声が高まっていきました。しかし世界には、今でもおよそ30000発の核弾頭と、それと同数以上の核爆弾を作ることのできるだけのウラン(広島へ投下された原子爆弾の材料)やプルトニウム(長崎へ投下された原子爆弾の材料)があります。
そして、被爆60周年の今年、青森県の六ヶ所再処理工場でプルトニウムを取り出す試験が始められようとしています。この工場は本格的に稼動すれば、核兵器を持たない国で初めて、毎年核弾頭およそ1000個分のプルトニウムを取り出すことになります。
核拡散防止条約(NPT)に加盟する国々でも、核兵器に使うことができるウランやプルトニウムをこれ以上作り出すことを禁止する条約を求めています。こうした世界の流れの中で、日本の六ヶ所再処理工場だけが動き出そうとしているのです。
核兵器による苦しみを二度と繰り返さないため、国際条約に基づくNPT再検討会議の話し合いの中で日本が果たす役割は重要です。今年の会議で再処理の凍結と、廃止へ向けて具体的な計画を立てるなど、国際社会の核廃絶への取り組みを大きく前進させる決断が、日本に求められています。
核拡散防止条約。英語の正式名はThe Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weaponsである。1970年発効。現在加盟している国は、核兵器保有国と定められた5カ国を含む189カ国。
核兵器保有国とは、1968年1月1日までに核実験を行った国々で、アメリカ、ロシアが最も多くの核弾頭を持ち、他にはフランス、イギリス、中国の3カ国が含まれる。現在では、インドとパキスタンが既に核兵器を保有し、イスラエルも核兵器を保有していると見られる。2005年2月には北朝鮮も核兵器保有を宣言した。
日本って本当に非核国?
グリーンピース・ジャパンでは、核問題担当・野川温子を現地ニューヨークへ派遣。再処理工場の停止を求め活動を展開します。
ブログ : 核拡散防止条約(NPT)再検討会議 --ニューヨークからの報告