日本ではJAS法と食品衛生法によって、「大豆、とうもろこし、ばれいしょ(ジャガイモ)、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜」の7作物について、以下の2つの項目に該当する食品を対象に「遺伝子組み換え食品」としての表示が義務づけられています(てん菜が新たに加わりました[2006年11月8日]。詳しくは農林水産省告示(PDFファイル)参照)。
注:上記2つの基準に加え、分別された原料の場合は、遺伝子組み換え原料の混入率が5%までは表示対象から外され。また、混入があっても「遺伝子組み換えでない」と表示することが許されています。
ただし、この表示法が適用されるのは、原料中に遺伝子組み換えによるタンパク質やDNAが検出できる場合のみです。醤油や植物油などは、遺伝子組み換えダイズ、トウモロコシ、ナタネ(カノーラ)が原材料に使われていても、タンパク質やDNAが加工過程で分解されるとして表示対象外とされています。
このような節穴だらけの表示基準では、遺伝子組み換え食品を避けたくても避けられないことから、消費者の多くが、たとえ食品の中に検出できないとしても遺伝子組み換え原料が使われている場合には表示されることを要望しています。
遺伝子組み換え食品表示の法改正を求める100万人署名
100万人で変える遺伝子組み換え食品表示
関連リンク:
「知っておきたい 食品の表示」について(厚生労働省)
知っておきたい食品の表示パンフレット(厚生労働省 : PDFファイル)
「不分別」とは、遺伝子組み換え作物と、遺伝子組み換えでない従来のものを分別しない管理方法です。また、分別管理されていないものを「遺伝子組み換え不分別」と言います。これに対し、生産流通の各段階で遺伝子組み換えとそうでないものを、分別管理する「分別生産流通管理(Identity Preserved Handling:IPハンドリング)」という方法があります。このIPハンドリング有る作物は、遺伝子組み換えはないと証明できます。
グリーンピースの発行するトゥルーフード・ガイドでは、各食品会社にIPハンドリングの証明の有無を問い合わせて、遺伝子組み換え原料を一切使用していない食品にグリーンの評価をしました。トゥルーフード・ガイドで紹介している企業の中には、遺伝子組み換え原料を使わない方針を持ちながら、IPハンドリングのある(遺伝子組み換えでない保証の有る)作物を原料に選んでいない食品会社がたくさんあります。
「不分別」は、遺伝子組み換えのものが混ざっている可能性があるので、「遺伝子組み換えではない」とは言えません。
会社名をクリックしてください。方針がご覧になれます。
トゥルーフードサーチ
「不分別」は、遺伝子組み換えとそうでないものを分別管理していないので、遺伝子組み換えが混ざっている可能性があります。例えば、レシチン(乳化剤)の原料となるダイズ(大豆)日本で消費されるダイズの約95%を輸入に頼り、総輸入量の75%がアメリカ産のダイズです。そして、アメリカで生産されているダイズの91%が遺伝子組み換えダイズなのです(アメリカ農務省発表2007)。このような状況で、食品の原料として使われるダイズが分別管理されていない「不分別のダイズ」の場合、なかりの割合で遺伝子組み換えであることが推測されます。
実は、この「不分別」原料が日本ではかなり出回っています。それは、食品表示の基準が不十分なので遺伝子組み換え不分別が使用されていても表示の対象外となっているからです。また、油やしょう油は、たんぱく質の分解で検出不可能という理由で表示義務がありません。
グリーンピースは食品メーカーに対し、不分別は遺伝子組み換えが混入しているおそれがあるので、分別管理された「遺伝子組み換えでない」(IPハンドリングの有する)ものを使用して欲しいと働きかけています。
みなさんも、お気に入りの食品の原料に、遺伝子組み換えが使われているのか、お客様センターで聞いてみましょう。原料が、「不分別」を使っているとしたら、遺伝子組み換えでない証明がある、分別管理された原料を使ってもらえるように頼んでみてください。
問い合わせしてみた感想はグリーンピースまでお寄せください。