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遺伝子組み換えとは?

モンサント社の遺伝子組み換えトウモロコシが生物多様性を脅かす

モンサント社の遺伝子組み換えトウモロコシが生物多様性を脅かす
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クモの遺伝子がじゃがいもに入っていたり、ヒトの遺伝子がお米に入っていたりする、そんなことって本当にあるのでしょうか。これは実際にバイオテクノロジーの研究所で行われていることです。

遺伝子組み換え生物は、わたしたちの健康や環境へ予測不可能な影響を与える可能性があります。それにもかかわらず、世界各地で遺伝子組み換え作物が栽培され、わたしたちは知らないうちにそれらを原料にした食品を食べているのです。

グリーンピースは、安全性が確認されていない遺伝子組み換え食品が食卓に上らなくなるよう、また遺伝子組み換え生物によって環境を破壊してしまわないようにキャンペーンを行っています。

知らないうちに食べているかもしれない遺伝子組み換え食品。私たちが遺伝子組み換え食品を避けることによって、市場からそのような食品をなくし、自然環境を保全することを目的に、グリーンピースは『 トゥルーフード・ガイド 』を作成しました。

トゥルーフード・ガイド

「遺伝子組み換え問題」についての気になるアレコレを、10項目にまとめてみました!ココをおさえておけば「遺伝子組み換え問題」がほぼ解る!


「遺伝子組み換え」ってなに?

遺伝子組み換えって何?

遺伝子の組み換えられたトウモロコシ

ひとつの生物から遺伝子を取り出し、他の生命体に導入して、今まで自然界に存在しなかった生命体を作り出すのが、遺伝子組み換え(GM:Genetic Modification)技術で、そこから作り出された生命体が遺伝子組換え生物(GMO:Genetically Modified Organism)です。

現在、遺伝子組み換え技術によって作られた作物が、世界中で食卓に上っています。

組み換えられた遺伝子が、新しい毒素やアレルギーの原因となる可能性があります。また「遺伝子組み換え」による作物の栽培は、除草剤の使用量を増やす原因となり、生物の多様性や環境を脅かしています。

「遺伝子組み換え」は不確実で不安定な技術であり、長期的な影響は予測不可能で、環境と健康にとって大きなリスクをはらんでいます。

ひとたび遺伝子組み換え生物が環境に放たれてしまったら、それをもとに戻すことはできず、それは同時に未知の脅威を引き起こすことにつながります。

世界で確認された遺伝子組み換え作物の汚染状況(英語)


これまでの品種改良とどう違うの?

GMの研究機関

遺伝子組み換えの実験を行うバイオテクノロジー研究機関

トウモロコシとくらげは自然界では交配しませんが、研究室では科学者がくらげから発光物質を取り出し、トウモロコシに組み込み、本質的に全く新しい生命体を生み出しています。

同品種の中で異なる特徴を持つもの同士をかけ合わせて作り出した中から、優れたものを選び出すのが、従来の品種改良です。遺伝子組み換えの技術では、ひとつの生命体から遺伝子を取り出し、ちがう生命体に組み込んで、自然界では起こり得ない生命体を作り出しています。

新奇の生命体を作るために、バクテリア、ウイルス、植物、動物そして人間の遺伝子が使われています。従来種の品種改良の過程とは異なり、遺伝子組み換え技術は、科学者が種の境界を越えてしまうことを容認しているのです。


私たちの健康にどんな影響があるの?

除草剤

遺伝子組み換えダイズにまかれる除草剤(アルゼンチン)

遺伝子組み換え食品にはこれまでになかった毒素やタンパク質が含まれており、それによってアレルギーを引き起こすおそれがあります。また、除草剤に強い遺伝子が組み込まれている場合には、大量に使用された除草剤が作物に残留し、わたしたちの体に取り込まれてしまいます。

遺伝子組み換え作物が商業的に栽培されてから、まだ十年。この技術がわたしたちの健康に長期的にどのような影響を与えるのかは、科学的にわかっていません。最近のアスベスト被害のように、数十年経ってから被害が明らかになったのでは遅すぎます。ヨーロッパで一般的な「疑わしいものは許可しない」という『予防原則』の考え方が日本でも求められています。

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環境にどんな危険をもたらすの?

カナダから輸入された遺伝子組み換えのカノーラが自生している(四日市港)

自生を始めたカナダから輸入された遺伝子組み換えのカノーラ(四日市港)

遺伝子が組み換えられた植物、動物、そして微生物は、これまで地球上に存在しえなかった人工的な生命として自然界に放たれます。いったん放たれたその遺伝子は、もともと自然界に存在していた種と交配し、無制限に増殖し、生態系のバランスを崩します。

例えば、栽培は日本では行われていませんが、遺伝子組み換えカノーラ(ナタネ)がカナダから輸入される際、種子がコンテナやトラックからこぼれ落ちて、気がつかないところで自生するというようなことが実際に起こっています。

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遺伝子組み換え作物事情

イネ

遺伝子組み換えイネは食品としても、また飼料としても日本では認可されていません。これまで各地で栽培実験が行われ、いずれも生産には至っていませんが、2005年からまた新たに、野外実験が実施されています。

2006年現在、アメリカでも実験が行われており、アメリカの遺伝子組み換え企業は、日本政府に働きかけて遺伝子組み換えイネ輸入の認可を得ようとしています。

また中国では、認可されていない遺伝子組み換えイネの違法栽培が発覚しており、日本に輸入されるコメ製品への汚染が心配されています。

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カノーラ(ナタネ)

日本はカナダから毎年160万トンの遺伝子組み換えカノーラを輸入しています。遺伝子組み換えカノーラは植物油の原料として一般的で、加工食品用の油としても使われています。日本に輸入される際、大量の種子がコンテナやトラックからこぼれ落ちて自生し、自然の植物を汚染するという事態を引き起こしています。遺伝子組み換えでないカノーラは、オーストラリアから輸入されていますが、現在はわずか4分の1にすぎません。

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ダイズ

遺伝子組み換えダイズは、多くの加工食品の原料に、また家畜の飼料に使われています。2004年現在、日本の大豆自給率はわずか3%で、ほとんどをアメリカから輸入しています。そのアメリカで生産されるダイズは約8割が遺伝子組み換えです。豆腐、味噌、醤油など日本で食べられている大豆食品の多くが遺伝子組み換えダイズで造られている可能性が高いのです。

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トウモロコシ

遺伝子組み換えトウモロコシはそのほとんどがアメリカから輸入され、日本では家畜飼料として、また、油やでんぷん、シロップといった多くの加工食品の原料として使われています。メキシコでは原生種の汚染が進み、遺伝子資源を残す上で深刻な問題になっています。

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その他の遺伝子組み換え作物

遺伝子組み換えジャガイモと遺伝子組み換えテンサイは、アメリカで食品への使用が認可されましたが、日本では生産者と食品企業からの反発もあり、栽培は行われていません。遺伝子組み換え綿花を使用した綿実油は輸入されており、表示なしで食品に使われている可能性が危惧されています。また遺伝子組み換えパパイアは、現在日本政府によって輸入認可が検討されていますが、健康への影響が憂慮されており、決定に年月を要しています。

その他の作物についてももっと詳しく
コムギ パパイア 飼料 動物  医薬品


海外からやってくる遺伝子組み換え作物

遺伝子組み換えダイズの収穫(アルゼンチン)

遺伝子組み換えダイズの収穫(アルゼンチン)

2006年現在、日本では、商業的な遺伝子組み換え作物の栽培は行われていません。それは、生産者が遺伝子組み換え作物による被害を心配し、さらに消費者が強い不安を訴えてきたからです。しかし、アメリカやカナダなどでは広範囲に遺伝子組み換え作物が栽培されており、それらが日本へ多く輸入されています。

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食糧自給率40%の日本がターゲットに

材料に気を遣う豆腐屋さん

消費者の声で、豆腐屋さんのほとんどが分別された大豆を使っています

日本の食糧自給率は現在、40%。日本は先進国で一番の食糧輸入国です。財務省の「貿易統計」によると、2004年度の日本の農産物の輸入割合は、国別で第1位がアメリカ(31.6%)、ついで中国(12.4%)、オーストラリア(10.2%)、カナダ(6.4%)となっています。

たとえば、わたしたちの毎日の食卓に欠かせない味噌、醤油などの主原料の大豆は96%(517万トン)を輸入に頼っています(2003年)。その75%の386万トンがアメリカから輸入されています。アメリカでは遺伝子組み換えダイズの栽培が盛んで、輸入される大豆の多くが遺伝子組み換えダイズを含んでいます。

日本の輸入についてもっと詳しく

消費者の感じ方についてもっと詳しく


「遺伝子組み換え大豆は使用していません」は本当?

遺伝子組み換えじゃないかな?

日本の遺伝子組み換えの表示義務はとても緩いことを知っていますか?

現在の日本の法律では、遺伝子組み換えを使用した商品への表示義務が非常に緩く設定されています。そもそも遺伝子組み換えの原料が入っていても、そのように表示する必要がないもの(油・醤油などの食品や家畜の飼料)や、基準があっても含まれる量が全重量に対して5%以上でない限り表示をしなくてもよいもの(ダイズ・トウモロコシを原料とした食品)があるのです。

さらに、分別された原料の場合5%までの混入があっても、「遺伝子組み換えでない」と表示することが可能なため、表示に頼って買い物をしても、遺伝子組み換え原料を避けることができないのが現状です。

この日本の緩い法規制が、多くの食品に遺伝子組み換え原料の使用を許してしまっているのです。

ヨーロッパでは0.9%が基準です

一方、欧州連合(EU)ではすべての食品や飼料、さらに添加物までを対象に、遺伝子組み換えの表示基準を0.9%と厳しくしています。

このため、日本で「遺伝子組み換えではありません」と表示された商品が、EU諸国に輸出され「遺伝子組み換えです」のシールを貼られて販売されていることがあります。

日本でも、私たちの環境や健康、そして持続的な農業を推進するために、遺伝子組み換え作物に対してEUと同等の厳しい基準を設けることが必要です。

    商品の表示についてもっと詳しく
    遺伝子組み換え食品表示の法改正を求める100万人署名

    特許で種子を独占する開発企業

    モンサント

    モンサント社への抗議(米国、ルイジアナ州

    世界の遺伝子組み換え作物の90%以上を開発しているのは、アメリカに本拠を置き、ベトナム戦争で使われた枯葉剤や、有害なため使用禁止になったPCB(ポリ塩化ビフェニル)のメーカーとして知られている大手化学企業モンサント社です。

    この他には、シンジェンタ社、バイエルクロップサイエンス社、デュポン社などが開発を行っています。

    これらの企業は、開発した遺伝子組み換え種子の特許を保持しています。そのため、その作物を栽培しようとする生産者は、これらの企業に種子の使用料を払わなければならず、自ら生産した作物から種子を採ることも許されていません。

    遺伝子組み換え作物を栽培していない生産者の農地に、遺伝子組み換えの種や花粉が風や虫によって運ばれて発芽した場合でも、企業は特許侵害でその農家を訴え、アメリカやカナダでは裁判事件となっています。

    「遺伝子組み換え作物」を開発し推進する企業は、人類が農業を始めて以来築き上げてきた生産者の権利を脅かし、農業を根本的に変質させてしまっているのです。

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    世界の飢餓をなくせるってホント?

    種子の継承

    豊かな種子を未来の世代に

    結論からいえば、飢餓に陥った人々を救うのに遺伝子組み換え作物は必要ありません。

    なぜなら「遺伝子組み換えは、世界の飢餓を無くせる」というのは根本的な欠陥がある主張で、人口と食料生産のギャップのために飢餓が存在しているという間違った仮定の上に成り立ったものです。

    飢餓と栄養失調の真実の理由は、貧困、資源の不公平な配分であり、食物、種、土地、きれいな水、教育を手に入れる手段が欠けていることに起因します。これらは遺伝子組み換え技術で解決できる問題ではないでしょう。

    国連食糧農業機関(FAO)の局長Jacques Dioufも「世界は、そこに住むすべての人々が食べていけるだけの十分な食糧を生産している―そしてもっと生産することも可能である」と述べています。世界の飢餓を無くすためには、もっと他にすることがあるのです。

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    「遺伝子組み換え食品、食べてもだいじょうぶ?」、日本語版レポート発表

    「遺伝子組み換え食品、食べてもだいじょうぶ?」日本語版レポート

    グリーンピース・インターナショナルから発行されているレポート「GE Food: Safe to Eat?」の日本語版「遺伝子組み換え食品、食べてもだいじょうぶ?」が完成しました。豊富な科学的データをもとに、遺伝子組み換えの研究段階で発覚した不都合な現象や、遺伝子組み換え食品がどうのように安全性審査されるかなど実例をあげて紹介しています。遺伝子組み換え食品がどうして安心できる食べ物といえないのか、その根拠となるレポートです。

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    あなたにできること