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タスマニアの原生林、一部保護へ!
依然、残された原生林は日本の紙製品に…

2005/6/16

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樹上のグリーンピース活動家野田沙京(2004年1月)
   ©Greenpeace

2003年11月から約5カ月間、グリーンピースなどの環境保護団体は、タスマニアの原生林保護を求め、世界で最も高い広葉樹の地上65mの高さににグローバル・レスキュー・ステーションを設置して座り込みを行いました。グリーンピース・ジャパンからはボランティア活動家の野田沙京が参加し、5カ月間、地上65メートルの樹の上で活動を続けました。また、タスマニアの原生林から木材チップを購入している日本を始めとする各国企業へ購入を中止するよう働きかけ、世界中のサイバーアクティビストの皆様約15,000人からもタスマニアの原生林を消費する主要な日本の製紙企業に声を届けて頂きました。
ご協力、ご支援いただいた皆様、ありがとうございます!

こうした働きかけによって、オーストラリア政府は、2005年5月、世界で最も高い広葉樹、セイタカユーカリが存在するタスマニアの原生林の部分的な保護を表明しました。グリーンピースなどの環境保護団体が合計24万ヘクタールの保護を求めていたうちの50%程にあたる12万ヘクタールの原生林が保護されます。グローバル・レスキュー・ステーションによる座り込み活動や、サイバーアクティビストの皆さんからの声がなければ、これら伐採の対象となっていた原生林の樹木は、すでに伐採されていたでしょう。

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©Murayama Yoshiaki

しかしながら、保護に至っていない原生林では多くの問題が未だ残されており、年間2,600ヘクタールという規模の伐採が続いています。 問題点の詳細はこちら

また、タスマニアの伐採企業ガンズ社は、こうした原生林保護活動を行ってきているタスマニアの環境保護団体や個人に対し、事業利益に損害が出たとして起訴してきています。この起訴状にグリーンピースの名前は挙がっていませんが、このようなガンズ社の動きにグリーンピースは注視しており、地元の環境保護団体などが中心となって、残された原生林の保護を求める活動は続いています。

グリーンピース・ジャパンでは、日本の紙市場がこうした原生林破壊に加担し続けないように、紙製品調達方針を作成し、実行していくよう紙製品を扱う企業に更に呼びかけていきます。

サイバーアクション「タスマニア原生林、一部保護へ!依然、残された原生林は日本の紙製品に… 」

「環境NGO5団体が共同で “森林生態系に配慮した紙製品の調達に関するアンケート”を実施 」 プレスリリース(2005/3/1)

世界に残されたわずかな原生林を保護するため、グリーンピースの活動をぜひご支援ください。
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2005年5月にハワード首相が表明したタスマニアの森林に関する政策の内容について

部分的な原生林保護へ

正式な保護地となる5万8,000ヘクタールを含む12万ヘクタールの原生林がタスマニアで保護されます。しかし、この大部分は、森林管理基準の下で伐採に値しないような川岸、急斜面などの地域です。実際には、グリーンピースを含む環境保護団体などは、合計24万ヘクタールの保護を求めていました。この保護には、グリーンピースなどが5ヶ月にわたって座り込み活動を行ったスティックス渓谷北部の4,210ヘクタールが含まれています。

このスティックス渓谷は、樹高90メートル級の巨大なユーカリが存在する原生林で、実際にはこの地域の1万8,700ヘクタールの保護が求められていました。そして、タスマニア北西部に存在するターカイン雨林の約87%が保護されますが、この地域の採掘権は許可されたままです。世界遺産となっているタスマニア原生地域に隣接し、オーストラリア最大規模の稀少なこのターカインの雨林は、世界遺産として登録されるに値するものなのです。

継続される原生林の大規模な皆伐

タスマニアの原生林の全伐採量のうち、皆伐が20%に減少される予定ですが、原生林の生態系を破壊するこの伐採方法自体はいまだ許可されており、いまだ保護されていない原生林は破壊されていくことを意味しています。

野生生物を苦しめる毒薬「1080」

タスマニアの原生林伐採後には単一樹種の植林が進められており、その植林の芽を食べる野生動物駆除のために毒薬「1080」(化学物質名:モノフルオロ酢酸ナトリウム)が使用されています。ハワード政権の公約では、公有地の使用停止が表明されていますが、いまだ使用停止の正式な合意がないままで、野生生物を苦しめる毒薬「1080」の使用が継続されています。

伐採が継続される原生林

タスマニア北東部ブルー・ティアー、グレート・ウェスタン・ティアース、ベン・ロモンドなどの原生林は、いまだに伐採の対象地域となっています。

等閑にされた代替産業への投資

2億5,000万豪ドルをつぎ込む政策が提案されていましたが、この政策内容はタスマニアの原生林伐採の継続を許し、タスマニアの森林を消費して進める「塩素漂白パルプ工場計画」を支持するものとなっています。グリーンピースを含む環境保護団体が、伐採事業の代替となる重要な経済活動として強く勧めてきた観光産業に対しては、たった400万豪ドルが割り当てられただけでした。