最新情報

インドネシアの大統領もグリーンピースに感謝!
みなさまに協力していただいたこのキャンペーンがきっかけで、4月初旬、インドネシアのユドヨノ大統領が違法伐採について厳しく非難し、業界の汚職を調査するタスクフォースの立ち上げを決定しました。これが、パーム油や製紙用のプランテーション開発にまつわる汚職やわいろを一掃するきっかけになるか注目です。

さらにこの発表の中で、インドネシアの森を守るグリーンピースの活動に感謝すると発言されました。大統領は「政府の森林管理政策を批判してくれてありがとう」と、名指しでグリーンピースを賞賛。特別記者会見を開き、インドネシアの熱帯雨林保護のためにグリーンピースのような団体と政府がさらに協力すべきだと語り、大統領補佐官が現地のグリーンピースの同僚たちを会議に招致しました

「今後2年間、新たな熱帯雨林と泥炭地の破壊はしません」
――インドネシア大統領が発表!

2010年5月26日、インドネシアのユドヨノ大統領は、今後2年間、熱帯雨林と泥炭地の破壊につながる開発の許可を新たに出さないことを、ノルウェーで行われていたオスロ気候・森林会議で発表しました。

インドネシアでは世界でもっとも速いスピードで森林破壊が進行しています。今回の決定は、2020年までに温暖化ガスの排出を41%削減するとした同国政府の目標達成に向けた第一歩となることが期待されており、森林伐採や泥炭地の破壊に由来する温暖化ガスの排出を抑えるために結ばれたインドネシアとノルウェー政府間のパートナーシップにもとづいています。このパートナーシップは、インドネシア政府による森林と泥炭地保護の取り組みを支援するため、ノルウェー政府が10億米ドルの資金援助を行うというものです。

グリーンピースはこの決定を大きく歓迎する一方で、新規の開発許可だけを対象とした今回の休止宣言を既存の開発許可にも適用することにより、現在進行している熱帯雨林と泥炭地の破壊にもストップがかかるよう引き続き働きかけを続けていきます。
詳しくはこちら(英語)

これまでの動きと背景

ネスレ本社が、熱帯雨林を破壊して作られた製品の販売中止を決定!

世界最大の食品・飲料会社、ネスレグループ。パーム油はキットカットをはじめ、同社が販売するたくさんの商品に使われていて、パーム油の需要は世界中で上昇中です。ネスレグループにパーム油を供給しているシナール・マス(Sinar Mas)社などの企業は、原料となるアブラヤシの大規模プランテーションのためにインドネシアの熱帯雨林を次々と切り開いています。 今回、ネスレ本社はこのような森林破壊をして作られた原料を使用することをやめ、持続可能な原料に切り替えることを発表しました。同社の今回の決定は、森林破壊に歯止めをかける確実な一歩となり、業界の模範となるはずです。

森林破壊は気候変動にも悪影響

CO2を吸収し、地球の気候を調節する重要な役割をもつ熱帯雨林。森林の破壊は、なんと世界中のすべての自動車と飛行機が排出するよりも多くのCO2を大気中に放出します。その量は、全世界の排出量のじつに5分の1を占めています。とりわけインドネシアの熱帯雨林では、世界でもっとも速く森林破壊が進行中です。熱帯雨林の破壊は、近い将来に野生での絶滅が非常に心配されているオランウータンをはじめ、たくさんの野生動植物たちを死に追いやるだけでなく、森とともに暮らす人々の生活も脅かしています。

シナール・マス社は森林破壊の常習犯

シナール・マス社は、インドネシアにおける最大のパーム油製造企業。同社のパーム油は、ネスレグループをはじめ世界中の企業で食品、飲料、化粧品や、バイオ燃料の原料として使われています。一方でシナール・マス社は、パーム油の製造のために、インドネシアの法律によって保護された森での違法伐採を続けています。
グリーンピースが2010年3月17日に発表したレポートでは、ネスレグループと、同グループにパーム油を供給するシナール・マス社などとの関わりを明らかにし、大量のCO2を蓄えている泥炭地(植物の残骸が積もり有機質の土のようになった土地)や熱帯雨林がパーム油のためのプランテーションに変えられている事態を報告しました。

ユニリーバやクラフトもシナール・マス社との契約を破棄

主要企業のなかには、シナール・マス社との取り引きを停止したところが他にもあります。洗剤・ヘアケア用品などを製造するユニリーバ(Unilever)社は2009年、シナール・マス社との3000万USドル(27億円)相当の契約を破棄し、食品・飲料会社のクラフト(Kraft)社も2010年2月に同社との契約を破棄しました

熱帯雨林もキットカットも好きだから
  ――ネスレ本社にたくさんの声が届きました!

ネスレグループはみなさんからの声にこたえてくれました。世界中のキットカットファンと熱帯雨林を未来に残したいと考える人たちが、グリーンピースの呼びかけにこたえてネスレ本社にメッセージを送信。2カ月間で34カ国から30万通以上のメッセージが寄せられ、グリーンピース作成のキットカットビデオは150万回以上視聴されました。そして5月17日、ネスレ本社は熱帯雨林を破壊して作られた製品の使用中止を決定!それに加え、パーム油の調達方法のガイドラインを定め、オランウータンの保護を進める画期的な方針も発表しました。
ネスレ本社は、2015年までに使用するすべてのパーム油を環境面で持続可能な資源からの調達に置き換えるという目標を立てました。すでに2010年は全体の18%を置き換え、2011年までには50%に達すると予測しています。
たくさんの方がネスレ本社にメッセージを送ったり、ツイッターでツイートしたり、お知り合いに広めてくださったりしたおかげで、熱帯雨林の保護がまた一歩前進しました。どうもありがとうございました!

グリーンピースはネスレ本社がガイドラインに従って目標を達成できるよう、引き続き同社とインドネシアの熱帯雨林を見守っていきます。
みなさま、これからもどうぞよろしくお願いします。

グリーンピースは環境保護を願う市民の立場で活動するため、政府や企業からの資金援助を受けず、活動に賛同される個々人の方の支援で活動を続けています。
一人ひとりのご支援が、環境問題解決に向けた大きな力となります。
ぜひ、グリーンピースをご支援ください。
お申し込みページへ