カナダのブリティッシュ・コロンビア(B.C.)州には、グレート・ベア・レインフォレスト
(偉大なる熊の棲む温帯雨林)と呼ばれる、地球上に残された最大級の温帯雨林が存在しています。
この地域では、長年、伐採企業による大規模な皆伐による破壊が進んでいました。
グリーンピースでは、1991年より、このB.C.州での原生林破壊問題に取り組み始め、
1998年からは日本市場を含んだ世界的キャンペーンを展開しました。
1999年には、日本の企業119社に公開質問状を送付し、破壊的伐採を続けていたカナダ伐採企業から林産物を購入している日本企業を対象としたはがきキャンペーンを展開。その後も調査を続け、破壊的伐採を行っていたカナダ企業からの商品を購入している日本の企業240社以上をリストアップし、2001年に、レポート「森林破壊の連鎖」
にまとめ、発表しました。
見えにくい木材製品の日本国内での流れを暴露したレポートは、国内木材関連業界に波紋を投じ、実際に破壊的伐採を行っていたカナダ企業からの商品を購入していた70社以上が、購入中止を発表していきました。
こうした活動を世界的に行った結果、2001年4月に、B.C.州の伐採企業と環境団体による合意が達成され、B.C.州政府は、グレート・ベア・レインフォレストにおける自然保護と環境に対して責任ある伐採のための新しいアプローチの採用を発表しました。
こうしてグレート・ベア・レインフォレストは、破壊的な伐採から逃れ、保護へと至ったのです。
現在もグリーンピースは、B.C.州において合意されたことが実行されていくことを注意深く監視する活動を続けています。
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グリーンピース、カナダ沿岸温帯雨林の皆伐に対する一般市民の意識を高めるためのキャンペーンを開始。
ブリティッシュ・コロンビア州(以下B.C.州)バンクーバー島最大の雨林であるクラクワットサウンドにおける、マックミラン ブローデル社の皆伐計画に対し、国際的に大きな批判が起る。グリーンピースは、Midnight Oilというロックバンドを呼びコンサートを開き、皆伐を懸念する何千人ものカナダ人を支援した。
この年の終わりまでに、皆伐を止めようとした1,000人以上もの人々が逮捕された。11月には、グリーンピース・インターナショナルの事務局長を含む世界中のグリーンピース支部の代表者達も、抗議に加わった。
グリーンピースと協議の後、イギリスのScott Paper社やKimberley-Clark社などの顧客企業がマックミラン ブローデル社との契約を中止し、同社にクラクワットサウンドでの問題解決を迫った。
オーストリア、ドイツ、アメリカの顧客企業もマックミラン ブローデル社へ懸念を表明した。
科学者で構成される委員会が、クラクワット・サウンドにおける皆伐の停止と同地域内の手つかずの原生林での伐採延期を推奨する報告を発表し、B.C.州政府はこれを承認した。
B.C.州の中央・北部沿岸で、グレート・ベア・レインフォレスト保護のため、ウェスタン・フォレスト・プロダクツ社、インターフォー社、ウェスト・フレーザー社を主な対象としたキャンペーンが始まる。ヌハーク族の首長らは、グリーンピースに、自分達の神聖な原生林をインターフォー社からの伐採から保護しようとする彼らの活動を助けるよう要請。皆伐を止めようとした21日間の抗議活動の結果、ヌハーク族6名と、それ以外の18名が逮捕され、拘置された。ヨーロッパの顧客企業らは、伐採企業3社に対して、破壊的伐採と、ヌハーク族らの逮捕を非難し圧力をかけはじめる。
オーストリア、ベルギー、オランダ、イギリスとドイツの顧客企業らが沿岸伐採企業との契約を中止する。ヌハーク族首長の協力もありグリーンピースの日本支部もキャンペーンを開始する。
長年にわたるカナダと世界中での懸念表明の後、ついにマックミラン ブローデル社は、自社の操業全てにおける皆伐の段階的廃止に向けた5年計画を発表した。
数カ月もの抗議の後、Home Depot社は、カナダ温帯雨林産のベイスギなど、危機に瀕する森林地域からの木材購買を段階的に廃止することと、それに代わるものとしてFSC認証を受けた伐採を要求していくことを決定。B.C.州伐採産業界からの長年にもわたる空約束に業を煮やしたドイツの新聞や雑誌社の代表団がB.C.州を訪れ、グリーンピース主催の伐採地を巡るツアーに参加した。
目にした光景にショックを受けた代表団は、B.C.州政府と産業界に対し、環境に配慮しているという認証が得られず、残された手つかずの雨林渓谷における伐採が一時停止されない限り、B.C.州企業との契約を中止すると通告した。これを受け、沿岸伐採企業らは、雨林渓谷での伐採の一時停止と、危機に瀕した地域の多くの恒久的な保護のためのプロセス策定に合意するため、グリーンピースや他の環境団体との真剣な交渉を開始する。
5月、インターフォー社とウェスト・フレーザー社が交渉の場を離れ、重要な温帯原生雨林地域での伐採を続ける。グリーンピースは、この2社を対象としたキャンペーンを行い、これらの企業への投資家を対象とする新しいキャンペーンも開始した。その結果、ウェスト・フレーザー社が交渉の場を去ると、Ethical Funds Inc.は、ウェスト・フレーザー社株を手放した。
続いて12月には、Royal Bank of CanadaとイギリスのFriends Ivory Simesが、合わせて1,100万ドル以上相当にのぼる、インターフォー社の社外株の約10%を売却した。
1月から3月にかけ、日本、ヨーロッパ、北米、中国のグリーンピース支部が、投資家や顧客企業らに、破壊の中止をインターフォー社に要求することを呼びかけるため、キャンペーンを展開。世界の多くの企業が、インターフォー社の伐採と、主要関係者らとの会話への参加拒否に対し、強い懸念を表明した。産業界の有名企業であるAmdega社(世界最大のコンサーバトリー製造会社)、Auspine社(オーストラリアの木材輸入会社)、イタリアのスーパーマーケットチェーンのCoop、ベルギー木材貿易連盟(ベルギーの木材輸入業者等を代表)や、ニュージーランドや中国、オランダの企業達がインターフォー社の供給する木材繊維を含む製品の購入を中止した。
インターフォー社の最も重要な市場である日本では、インターフォー社の日本の顧客をリストアップしたレポートを3月15日に発表したが、東洋エクステリア、不二家、井筒屋、三菱商事を含む70社以上の企業がインターフォー社関連の取り引きを中止した。また、グリーンピース・ジャパンでは、 レポート発表 と同時に、ホームページ上でサイバー・アクションを開始。貴重な原生林保護に前向きな姿勢を見せない日本国内のインターフォー顧客企業13社に対して、消費者がメールで直接懸念を表明するキャンペーンを行っていた(今回の合意により終了)。
商社と住宅関連企業に対しサイバーアクション開始 (2001/3/15)
クラレが、伐採企業との取引停止を明言 (2001/3/8)
東日本ハウスが、インターフォー社(伐採企業)との取引停止を明言 (2001/3/3)
カタログハウスが、インターフォー社(伐採企業)らとの非関連性を明言 (2001/2/28)
フジサンケイリビングサービスが、インターフォー社(伐採企業)との取引停止を明言 (2001/2/25)
インターフォー社とウェスト・フレーザー社は他の伐採企業と共に、伐採延期、雨林地域の保護と、伐採方法を改善していくことを含む包括的提案に合意した。B.C.州政府はこの合意書を支持した。
グリーンピース、カナダの伐採企業と、グレート・ベア・レインフォレスト保護の歴史的な合意に到達 (2001/4/2)
新たに200万ヘクタールの保護、そして対象地域では伐採方法の大幅な改善を行うことがB.C.州政府によって決定される。グリーンピースなどのNGOや先住民族グループは、これを歓迎。
カナダ、グレート・ベア・レインフォレストで新たな保護地が決定 (2006/2/8)
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