2002年3月28日

原生林サミットに向けて、3月8日、9日森林セミナーを開催

セミナーの様子

グリーンピースでは、3月8日、9日に、森林セミナー「世界の原生林の危機とわたしたちにできること」を、企業向けおよび一般向けに、東京で開催しました。森林に関る様々な分野の方々を講演者としてお招きし、多方面から世界の森林に関して語っていただきました。また、グリーンピース本部とグリーンピース・カナダからもスタッフが来日し、現在、グリーンピースが取り組む4月の生物多様性条約第6回締約国会議(原生林サミット)に向けた活動を紹介しました。セミナーに参加していただいた、多くの企業や市民の方たちにも、原生林破壊を止めるためにできることを考えていただく機会も作ることができました。

3月8日の企業向けセミナーには、木材資源を利用する大企業の方々を中心に、約40名近くの方に参加いただき、下記5名の方のお話を聞いて頂きました。
濱田隆士氏(放送大学教授 地球環境専門)
小田原健氏(家具デザイナー)
山崎信介氏(林野庁木材貿易対策室長)
クリストフ・ティ−ズ(グリーンピース本部 森林問題担当)
ギャビン・エドワード(グリーンピース・カナダ 森林問題担当)

伐採された切り株

3月9日の一般向けセミナーでは、学生の参加も多く、約80名にお集まりいただきました。下記6名の方々のお話を聞いて頂きました。
濱田隆士氏(放送大学教授地球環境専門)
小田原健氏(家具デザイナー)
吉野信氏(動物・自然写真家)
鈴木克徳氏(環境省地球環境局環境保全対策課課長)
クリストフ・ティ−ズ(グリーンピース・インターナショナル本部 森林問題担当)
ギャビン・エドワード(グリーンピース・カナダ 森林問題担当)

両日共に、世界の原生林の姿をスライドで映し出し、普段わたしたちが利用している木材などが破壊的な伐採によって産出されてくる実態をお伝えしました。科学者、デザイナー、写真家、政府、活動家という、それぞれの立場から、講演者が世界の森林に関して語り、森林から産出される木材を単なる資源として捉えず、多様で貴重な生態を保持する森林の役割や、環境システムを維持する機能などの重要性も話されました。

ギャビン・エドワード

グリーンピース・カナダのギャビン・エドワードは、昨春、歴史的な成果を収めたブリティッシュ・コロンビア州の温帯雨林保護活動について紹介し、"活動の上で、日本を含む世界の市場、民間企業の貢献が得られ、長い間行なわれていた破壊的伐採に終止符を打ち、持続可能な経営を目指す協定が結ばれるまでに至った。しかし、この協定へのBC州政府の対応は立ち遅れており、グリーンピースは、この協定が守られていくようこれからも監視していく。その上でも、多くの企業の方々に今後もご協力いただきたい。"と語りました。

クリストフ・ティーズ

また、グリーンピース・インターナショナル本部のクリストフ・ティ−ズは、"現在、世界に残されている原生林は、原初あったうちのわずか20%にすぎない。しかし、そのわずかな原生林のうち、サッカー競技場に値する面積が、毎2秒ごとに世界のどこかで失われていく現状だ。人間生活のみならず、何百万もの種を支えている森林を守るために、市民レベルで、我々にできることがある。...グリーンピースは、伐採自体に反対しているのではなく、どこで、どのような形で伐採するのかという管理次第で、持続可能な森林の利用が実現可能だと主張してきている。木材消費者としても、管理のもとで、持続可能と認定されている、FSC認証などを受けた木材利用を選択することによって貢献していくことが可能なのである。カナダでの勝利は重大な意味があるが、その成果を得るまで10年かかった。その森林面積比で言えば、世界の原生林を保護するには、10倍の時間の4000年から5000年かかってしまう。そのような時間的余裕は我々にはないのだ。"と、語りました。

この原生林の生態系について話し合われる、生物多様性条約第6回締約国会議(原生林サミット)が4月にオランダで開かれます。現在、グリーンピースは、この会議に向け、世界的にも活動を展開しています。詳細

お問い合わせ:グリーンピース・ジャパン 森林問題担当 尾崎由嘉 Tel.03−5338−9813