六ヶ所再処理工場:試験計画無視し「暴走」か?

図1

日本原燃は、六ヶ所再処理工場が本格運転開始する前の一連の試験を実施しています。現在は5段階の4番目(図参照)。このステップでは、超危険な高レベル放射性廃液を固める「ガラス固化ライン」を試験します。これは再処理のなかでも、技術的に最も難しく、最大限の安全の確証が求められる工程です。そして製造された「ガラス固化体」は、何万年もの貯蔵に耐えられる品質でなければならないのは、言うまでもありません。

固化ラインはA・Bの二系列あり、両方とも順調に動くことが確証されなければなりません。ラインが止まると、高レベル廃液が工場内のタンクに溜まっていきます。廃液は、使用済み核燃料に含まれる放射能の99%が有毒溶剤に溶け込んだもので、超猛毒です。

タンクが満杯のとき、廃液に含まれる放射能は一般的な原子炉7−9基分です。廃液は電気を使って常に冷却・撹拌され、廃液から発生するガスは強制排気される必要があります。地震などのために電源が失われると、廃液は半日もすれば沸騰しはじめ、最悪の場合、爆発に至ると考えられます(ロシアの高レベル廃液爆発事故参照)。

液状のまま溜めておくのはあまりに危険。そこで固化されるわけですが、2月4日に日本原燃が公表した第4ステップの試験状況報告を見ると、A系列しか試験できていませんし、明らかにトラブル続きです。また、重要な点はマスキングされているため、どのような品質の固化体が製造されたのかも、不明です。

日本原燃は第4ステップで、A・B両系列を試験し、性能を確認するとしていました。原子力安全・保安院も、これに変更はないとしてきました。ところが日本原燃は、B系列の試験を済ませずに、第5ステップへと突入しようとしています。保安院は、安全確保という本来の役割を果たすのなら、日本原燃による「暴走」は認めてはならないはずです。

要望書〔PDFファイル 146KB〕
ロシア・高レベル廃液爆発事故
スイッチOFF 六ヶ所再処理工場 (サイバーアクション)