エネルギーについて

ずっと使えるきれいなエネルギー

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風力発電所
© Greenpeace/Goritschnig

自然は、エネルギーを作るための様々な選択肢を与えてくれています。自然界には、太陽光、風力、バイオマスや水力などがありますが、こうしたエネルギーは地球温暖化を引き起こす二酸化炭素などを殆ど排出しません。このためこれらの自然エネルギーを、いかに効率よく、環境に負荷をかけない形で、そして費用もなるべく抑えて、電気、熱などの私たちが使うエネルギーに変換できるかが問題です。

太陽は、世界中で見てみると、一平方メートルあたり1kWほどのエネルギーを地上に注いでいます。ドイツのある研究機関(FVS/Berlin)の試算によると、自然エネルギー全体で、現在世界で使用されているエネルギーの3000倍近くものエネルギーがあることになります。

太陽から一日に降り注ぐエネルギーは、世界の電気需要を8年間満たせるだけの量になります。そして、今存在する自然エネルギーの1%は技術的に利用可能なものです。前述した研究機関によると、現在の技術水準を考慮すると、このほんの1%の自然エネルギーだけで、現在世界が必要とするエネルギーの6倍もの量になります。

自然エネルギーとして存在するエネルギー量

  • 風力:200倍
  • 太陽光:2850倍
  • バイオマス:20倍
  • 地熱:5倍
  • 海洋:2倍

技術的に利用可能なエネルギー量

  • 太陽光:3.8倍
  • 地熱:1倍
  • 風力:0.5倍
  • バイオマス:0.4倍
  • 海洋:0.05倍

(データ出所:ジョーチム・ニッチ博士)

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太陽光パネル © Greenpeace

現在、自然エネルギーは世界の様々な場所で利用されています。特に、その利用がのびているのは、ヨーロッパの国々。例えば、デンマークでは使用する電気の20%以上が風車によるものです。ドイツやスペインでも、風力の利用が急速にのびています。また、アジアをみてみると、フィリピンでは地熱の利用が盛んです。そして、中国は、2010年までに発電設備の10%を自然エネルギーにしようという目標も持っています。

一方で日本は自然エネルギーの利用で世界に大きく遅れをとっています。日本政府は2010年までに電気の約1%を自然エネルギーでまかなおうとしていますが、それも中国と比べるととても少ないもの。なんとか、制度を改善していきたいものです。

環境を破壊するエネルギー

原子力

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原子力発電所 © Greenpeace/Adair

原子力発電所は、爆発を待っている時限爆弾のようなものです。放射線が出てしまう事故の危険性は、発電所が老朽化すればするほど高まるからです。また、原子力発電所は、今後数10万年も貯蔵・管理しなければならない高レベル放射性廃棄物を生み出してしまいます。

この危険な核廃棄物は、日本でもトラックで輸送されています。安全に最終処分ができるところなど世界のどこにもありません。日本政府は廃棄物を処理しなおして(再処理)、もう一度使えるようにしようとしていますが、たとえ再処理をしても廃棄物は環境汚染を引き起こす非常に危険なものです。これは、放射性廃棄物の処理によって私たちが直面するかもしれない大惨事をカモフラージュし、廃棄物自体を増やしているのにほかなりません。

原子力発電は、大規模な事故であろうが、徐々にもれ出る放射線であろうが、私たちに被害をもたらすものです。手遅れにならないうちに、今すぐに原子力発電所は廃止すべきです。


化石燃料

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石炭火力発電所
© Yashwant/Greenpeace

世界中で、石炭や石油などの化石燃料の利用が増えつづけています。これは、私たちの地球に取り返しのつかない結末をもたらすことになります。石炭であろうが、石油であろうが、全ての化石燃料は炭素を含んでいます。これが燃焼すると、酸素と結びつき、二酸化炭素が大気中に排出されることになります。ここで大きな問題は、化石燃料を燃やすことによって排出されている二酸化炭素の量です。非常に多くの二酸化炭素を私たちは大気中に出していて、これが地球温暖化を引き起こしています。褐炭が最も炭素量が多く、ついで石炭、石油、ガスとなっています。

今日まで、石油、ガス、石炭などの化石燃料が採掘されてきました。しかし、世界の供給量には限りがあります。現在の試算によると、石油はあと42年、ガスは65年、石炭は200年の埋蔵量があります。しかし、これらは全て使っていいというものではありません。私たちの地球はすでに苦しんでいます。もし、こうした化石燃料を使いつづけると、地球に最後の一撃を加えるときが来るかもしれません。こうした悪夢が起こるのを防ぐためにも、化石燃料の使用を段階的に抑えていき、自然エネルギーを効率よく使うシステムへの転換を実現させていくことが必要です。