2002年8月28日付
2002年8月27日ワシントン発:グリーンピース、フレンズ・オブ・ジ・アース、コロラド州ボールダー市は本日、地球温暖化の被害をうけている市民や会員の代理人として、米国の二つの政府機関、輸出入銀行(Ex-Im:Export Import Bank)と海外民間投資公社(OPIC:Overseas Private Investment Corporation)に対する訴訟を米国サンフランシスコ地方裁判所に提訴した。
輸出入銀行と海外民間投資公社はともに、納税者からの税金を元に運営している機関であり、米国の企業が海外でおこなうプロジェクトに対して資金の調達や貸付けを行っている。しかしながらそれら投資プロジェクトは、民間の銀行が融資するにはリスクが高すぎる対象と見られている。
訴訟の申立ての内容:
OPICとEx-Imは過去10年以上にわたって320億米ドル以上を、油田開発やパイプライン、石炭火力発電所などの資金および保険のために提供している。米国の国家環境政策法(NEPA:the
National Environmental Policy Act)ではその主要条項で投資対象事業には地球温暖化とその影響に加担しているかどうかを検証する事を定めているが、両機関はこの検証をせずに資金提供を行っている。この点が違法であるとして訴えたもの。この種の訴えは初めて。
被害の概要:
ノースカロライナ州のウィルフォード夫妻:
退職後、アウターバンクスの海岸から300 メートルほどのところに住んでいるが、嵐による高波や海岸の浸食、海面上昇により、居住地を脅かされている。
http://www.greenpeaceusa.org/climate/willifordstext.htm
バーモント州のバーント夫妻:
州最大規模のメイプルシロップ製造者であるが、気候の温暖化により、農場がメイプル(カエデの木)の植生に適さなくなってきており、生業が脅かされている。米国政府の公式報告書によると、カエデ、ブナ、カバ等が構成する森が北方すなわちカナダのほうへと移動し始めており、21世紀の後半には米国の東北部は主要な植生地ではなくなるという。メイプルが作れなくなれば農場の資産価値も下がるという損害を受ける。
http://www.greenpeaceusa.org/climate/berndttext.htm
サウスカロライナ州チャールストンカレッジ生物学教授フィリップ・ダンカン博士: ダンカン博士は、米国環境保護庁からフロリダのサンゴ礁のモニタリングを委託されるなど、実績のある海洋生態学者であるが、彼の研究対象であるサンゴ礁が温暖化により失われることで、職業と研究域を失うという被害を受ける。
http://www.greenpeaceusa.org/climate/dustantext.htm
グリーンピース、フレンズ・オブ・ジ・アース、ボールダー市は、この訴訟はブッシュ政権に地球温暖化対策をとらせるための非常に重要な第一歩であると考えている。ボールダー市では、この訴訟に加わることが市議会で票決されたあと、同市のウィル・トゥーア市長は次のように語っている。「ボールダー市民の生活の質を維持するために市当局が行う努力の全ては、気候変動の影響による被害を緩和する方向に寄与することだろう。我々は、この訴訟が連邦政府の関心をこの深刻な問題(気候変動)に向けさせる手段の一つであると信じている。」
詳しくは、
http://www.climatelawsuit.org/
でご覧になれます(英文)
ヨハネスブルク・サミット、気候変動問題について詳細は、グリーンピース・ジ
ャパンのサイトへどうぞ。
ヨハネスブルクサミット
気候変動問題
お問合せは下記まで
グリーンピース・ジャパン
東京都新宿区西新宿8-13-11NFビル2F
電話 03-5338-9800 FAX 03-5338-9817
気候変動担当 関根彩子
広報担当 城川桂子
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